物価上昇と恋愛観の変化が消費行動を二重に圧迫、データドリブン戦略が重要に

消費・流通

恋愛・結婚へのモチベーション低下が続く

日本の恋愛市場で構造的な変化が進んでいる。明治安田総合研究所の調査から、未婚者の76.3%が現在交際相手を持たないうえ、恋愛や交際そのものへの関心は49.5%にとどまることが明らかになった。さらに、交際に進んだとしても結婚を視野に入れるのは47.2%に留まるなど、恋愛と結婚を切り分けて考える傾向が広がっている。

イプソス株式会社の調査では、日本の恋愛・性生活に対する満足度や「愛されている実感」が国際比較で相対的に低い水準にあると指摘されている。単なる出会い機会の増加ではなく、交際後に相手を理解し安心できる関係構築が課題とされており、恋活・婚活アプリ企業の機能開発にも影響を与えている。

物価上昇がデート消費を圧迫

恋愛市場の停滞に加え、消費環境の悪化も重くのしかかっている。2025年7月時点で、主要食品メーカー195社が2,105品目の値上げを予定しており、平均値上げ率は15%に達している。政府調査では93.6%の消費者が2025年から2026年にかけて物価上昇を見込んでおり、心理的な負担が高まっている。

外食やデートを伴う飲食といった消費行動は、こうした物価上昇圧力の影響を受けやすい領域だ。恋愛活動そのものへの意欲が低下している状況に、デート費用の事前確認が実用的な準備として重要性を増す背景には、このような経済状況の変化がある。

マーケティング支援の拡大が示す企業側の対応

こうした消費環境の複雑化に対応し、企業側はデータドリブンな施策を強化している。小売データを活用した広告配信サービスを展開するデータ・ワンは、マーケティング支援を行うブランド数が累計1,000を超えた。設立から約5年半での達成であり、大手メーカーを中心に消費データを活用した戦略実行の需要が拡大していることを示している。

消費者の関心・購買意欲の変化が加速する中で、小売データという具体的な行動データに基づくマーケティングの価値が認識されている。


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